タイヤホイールを車両に取り付けてから
ホイールナットを仮締めをしてからジャッキ降ろして
ホイールナット本締めを行います。
ナットの締め付けは車の種類により決められた力で
締め付けないと、走行中にナットが外れたり、ナットが破損したりします。
そうならない為にも、今回はホイールナットの締め付けトルクについて解説します。
1,ホイールナット締め付けトルクを把握しましょう
ホイール締め付けトルクはN.mやKg-mで表します。
N.mとはニュートンメートルの事です。
Kg-mとはキログラムメートルの事です。
(1Kg-m→9.81N.m)単位変換
・軽自動車・・・80N.m~110N.m ( 8.1~11.2Kg-m )
ダイハツ 103N.m(タント、ムーヴ、アトレー)
スズキ 85~100N.m(ワゴンR、ハスラー、ジムニー)
ホンダ 108~118N.m (ライフ、N-BOX、アクティトラック)
スバル 80~100N.m (R1、R2)
・普通自動車・・88N.m~147N.m ( 8.9~14.9Kg-m )
トヨタ 103~120N.m(アクア、ヤリス、プリウス、86)
日産 108N.m(ノート、セレナ、リーフ、フーガ)
ホンダ 108N.m(フィット、ステップワゴン、オデッセイ)
マツダ 88~147N.m(デミオ、アクセラ、CX-5、フレンディー)
スバル 120N.m (レガシー、WRXSTi、インプレッサ、BRZ、フォレスタ)
・大型車、一部特殊・・・105N.m~209N.m ( 10.7~21.3Kg-m )
トヨタ 105~209N.m(ハイラックス、プラド、スープラ、ランドクルーザー)
日産 132~155N.m (R35 GT-R)
ホンダ 127~170N.m(シビックタイプR、レジェンド、NSX)
※これらから分かるように車両によりホイールナットの締め付る力は様々なので、必ずご自身の車両のホイール締め付けトルクは把握しておきましょう。
2,トルクレンチを用意した方が良い理由
トルクレンチとは、この位のトルク量で締め付けたいという数値を工具に設定する事で設定トルクでナットなどを締め付ける事ができる工具です。
設定した締め付けトルクに達した時には音で知らせて、それ以上の力で締まらないようにしてくれます。
なお、トルクレンチを使わない手締めもできますが
万が一走行中に外れたり、ナットへの不安な気持ち等など
リスクを考えるとトルクレンチは用意された上で
ホイールナットの締め付け方を行った方が良いです。
3,トルクレンチ購入は少し大きめがおすすめ
トルクレンチを購入される際は
きちんとしたメーカー製の物を購入するのと
設定したいトルク量よりも大きいサイズのトルクレンチを購入しましょう
例えば、100N.mで締め付けたい場合に100N.mまで締め付けれるトルクレンチを購入したとします。
締め付けトルク最大値が100なので何回も100で締め続けると工具に負担がかかり、突然壊れたりします。(経験談)
100N.mで設定したい場合は200N.m以上締め付けれるトルクレンチの購入をおすすめします。
※自分は持ち運びしやすい小トルクレンチ(左側)を愛用しています
4,まとめ
タイヤ付きホイールを車両に取り付け仮締めした後
最後のナット締め付けはトルクレンチを使用しましょう。
トルクレンチ使用後にも、万が一ナットが緩んでないか点検して下さい。
一旦走行してから、もう一度ナットの締め付け点検をする事ができれば
当店からは何も言うことはありません。